1 エジプト展 資料写真_京都大学総合博物館_撮影 平成23年7月25・26・27日, 撮影日:2011-07-25〜27
範囲と内容
本写真群は、京都大学総合博物館が所蔵するエジプト出土資料(以下、本コレクション)を、2011年、2014年、2015年、2018年に寿福滋が撮影した写真で構成される。 - 資料情報は、目録『京都大学総合博物館考古学資料目録──エジプト出土資料』(京都大学総合博物館収蔵資料目録第1号、2016)の遺物情報を、以下の方針にしたがい加筆修正して作成した。ここで公開する写真群は、目録に掲載された写真のうち、寿福滋の撮影分のみで、本コレクション全体のうち約4分の1の考古資料を撮影したものである。 -
1──「標題(タイトル)」は、「①写真の保存場所」「②目録に記載された出土遺跡や材質の名称と目録番号」「③目録掲載ページ」で構成した。目録で遺物毎に番号が付されていない場合で、遺物情報との対応がわかりにくいと判断した場合は、[ ]内に番号を補った。 *例1:アルバム01の1番目に保存された写真。目録では、出土遺跡ナウクラティス(Naukratis)の18番として7-8ページに掲載 →01-001_Naukratis018_p007-008 *例2:アルバム01の9番目に保存された写真。目録では、出土遺跡デル・エル=バハリ(Deir el-Bahari)の23番(部分ab)として91ページに掲載 →01-009_Deir el-Bahari023[ab]_p091 2──「範囲と内容」は、以下の方針にしたがい目録から転記した。 (1)「法量」の単位はすべてcmであり、[ ]を付した数値は復元値である。「法量」の英字は以下の意味を示す。H(height):高、W(width):幅、L(length):長、D(diameter):径、T(thickness):厚。さらに、必要に応じてmax.:最大、ex.:現存、rim:口縁部、body:胴部、bottom:底部、hole:孔などの語を付加している。 (2)「登録番号」は、京都大学総合博物館の台帳に記された番号である。 (3)撮影された考古資料の大部分は、エジプト探査基金(EEF)および英国エジプト考古学会(BSAE)からの寄贈による。「記述」は、EEFとBSAEから寄贈時に提供された遺物情報を基礎としているが、明白な誤りと思われる点については訂正し、2016年の目録刊行後の調査で判明した情報を追記した場合がある。 (4)目録で写真と遺物情報との関係がわかりにくいと判断した場合は、遺物情報を修正したほか、1の標題(タイトル)と同様に[]の枝番号を補足した。 -
撮影された考古資料は、以下の各遺跡で出土したものである。 -
アビドス Abydos:上エジプト南部ナイル川西岸に位置し、オシリス神の聖地として知られる遺跡。先王朝時代からビザンツ支配時代までの遺構が低位砂漠上に残る。本コレクションには、ペトリーが1921年から22年にかけて調査した初期王朝時代の遺構に伴って出土した初期王朝から末期王朝にわたる遺物が主に含まれる。そのうち今回公開対象とするのは、初期王朝時代の屈葬人骨と土器、穀倉模型、象牙製獅子小像、中王国時代の供養碑、供物卓など54カットである。 バダリ Badari:上エジプト中部ナイル川東岸の遺跡で、先王朝時代からビザンツ支配時代までの遺構が低位砂漠の縁辺に広がる。本コレクションには、1922年から25年にかけてブラントンやトンプソンがおこなった調査で得られた各時代の土器や石製容器、金属製品、装飾品などの資料が含まれる。今回公開対象とするのは、そのうちフリント製石器、スカラベ、護符など8カットである。 ダフネ Daphnae:シナイ半島に近い、デルタ地帯北東部の遺跡。前7世紀にプサムテク1世が建てた要塞址をペトリーが1886年に発掘した。古代ギリシアの歴史家ヘロドトスの『歴史』にも記されるカリアやイオニア地域出身の傭兵たちが常駐していた痕跡が、ギリシア陶器片にみとめられる。今回公開対象とするのは、本コレクションのうちギリシア・キプロス系の土器17カットである。
デル・エル=バハリ Deir el-Bahari:ルクソールの西岸に位置し、中王国時代からプトレマイオス朝に至る墓や葬祭殿などが発見されており、谷の背後には「王家の谷」として知られる新王国時代の王墓地が広がる。本コレクションには1906年から07年にかけてナヴィーユが調査した際に出土した第11王朝や第18王朝の遺物が主に含まれる。そのうち今回公開対象とするのは、シャブティ、彫刻破片、木製品など91カットである。 エル・アムラー El-Amrah:上エジプト南部のナイル川西岸、アビドス遺跡の南南西約30kmの地点に位置する墓地遺跡。先王朝と初期王朝の1000基に及ぶ埋葬が出土。1900年から01年にかけてペトリーの下、マクイバーが発掘。アムラー期(ナカダI期)と称される先王朝時代初期の標準遺跡で、南北交易の痕跡が出土遺物から伺える。今回公開対象とするのは、本コレクションのうち先王朝時代の彩色土器(壺)1点を各アングルから撮影した6カットである。なお、この土器は本写真群公開にあたっての再検討によりエル・アムラー出土と位置づけ直したが、目録掲載時にはゲべレイン出土とした点に注意されたい。 ファイユーム Fayum:カイロの南西約60kmの地点に広がる、旧石器時代から後期ローマ時代に掛けての一大遺跡。旧石器時代のファイユームB文化や新石器時代のファイユームA文化で知られる。本コレクションにはケイトン・トンプソンが1927年から28年にかけての調査で収集した石器や土器が含まれる。そのうち今回公開対象とするのは、赤彩のある駝鳥卵殻破片1カットである。
ナウクラティス Naukratis:アレクサンドリアの南東約70kmに位置し、前7世紀前半にイオニアからのギリシア人傭兵が居住したことで知られる。町は南北に分かれ、南にエジプトの宗教施設、北にヘラやアポロンといったギリシア系の神殿が設けられ、壺や石像、スカラベなどが出土した。今回公開対象とするのは、本コレクションのうち黒絵式陶器破片、動物形土製品、テラコッタ像など139カットである。 オクシリンコス Oxyrhynchus:ファイユーム地帯へ連なる運河に面した町で、前332年のアレクサンドロス大王による征服以降、ギリシア人が居住するエジプト第三の規模を誇る町として栄えた。パピルス文書の出土で知られ、総数は10万点に及ぶ。柱列や劇場址の一部などが発見されているが、残存状況は芳しくない。本コレクションには生活用品やパピルス文書等が含まれる。今回公開対象とするのは、そのうちローマ男性像頭部、壁の装飾浮彫、オストラコン、ローマン・ランプ、テラコッタ像、青銅製品、鉛製装飾品、ガラス製品、象牙・骨製品、木製品、葦製筆記具、コプト織物など多岐にわたる268カットである。 カウ・エル=ケビル Qau el-Kebir:上エジプト中部のナイル川東岸に位置する遺跡。北に連なるバダリやモスタゲッダ、マトマルの各遺跡とともに、延べ40kmに及ぶ広大な墓地域を形成する。本コレクションにはペトリーの弟子であるブラントンが1922年から1925年にかけて発掘した墓地出土の遺物が多く含まれ、先王朝時代からビザンツ時代に至る葬制を知る上で重要である。今回公開対象とするのは、そのうち土器、石製容器、シャブティ、スカラベ、ビーズ飾りなど98カットである。
シナイ Sinai:シナイ半島中西部に位置するマガラ遺跡は古王国時代から新王国時代にわたる銅鉱山や居住址からなり、ペトリーが1904年から05年にかけて調査をおこなった。石製品や人物像、ファイアンス製品が出土した。今回公開対象とするのは、本コレクションのうち中王国時代の人物像頭部2点を撮影したもの6カットである。 トゥク(タイ・エバ) Tukh (Tai-yeba):上エジプト中部、ルクソールの北およそ30kmの地点に位置する末期王朝時代からグレコ・ローマン期に掛けての墓地遺跡。カルトナージュ棺で知られ、4件ほどの墓域が存在。1911年から12年にかけてパピルス学者のジョンソンが調査。本コレクションにはビーズや護符3点が収蔵されている。そのうち今回公開対象とするのは、末期王朝時代のビーズ付プタハ神護符1点を各アングルから撮影したもの6カットである。
ワディ・ガザ Wadi Ghazzah:晩年のペトリーはパレスティナでの発掘に精力を注いだ。本コレクションには、1927年からの数年間にわたる調査で、テル・エル=アジュールやテル・ファラ、テル・ジェメといったガザ地域一帯の遺跡から出土した土器や石器、ビーズ飾りやスカラベ等が含まれる。そのうち今回公開対象とするのは、ワディ・ガザ出土の前期旧石器時代の握斧4カットである。なお、これらの石器は本写真群公開にあたっての再検討によりワディ・ガザ出土と位置づけ直したが、目録掲載時には京都大学総合博物館の登録情報にしたがいテーベ出土として掲載した点に注意されたい。
日付
- 作成: 撮影日:2011-07-25〜27
作成者
- コレクション : 寿福, 滋, 1953–2019 (photographer, 個人)
資料の言語
Japanese
分量(全体)
49 枚
«ARK(former)»
https://peek.rra.museum.kyoto-u.ac.jp/ark:/62587/ar230169.228457
リポジトリの詳細
つぎのリポジトリの一部: Kyoto University Research Resource Archive リポジトリ
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左京区 吉田本町 Sakyo-ku Yoshida honmachi,
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