京都大学人文科学研究所写真 : 阿武山古墳調査, 1934. Institute for Research in Humanities, Kyoto University Collection: Research Photographs of Abuyama Tomb, 1934.
範囲と内容
[資料種類] 紙焼き写真貼付け台紙. 紙焼き写真. 半分に折られた貼付け台紙を見開き両側あるいは片側に, 1枚〜4枚の紙焼き写真が貼付けられている.
大阪府高槻市阿武山古墳の1934年の発掘調査に際し, 東方文化学院京都研究所の羽舘易により撮影された写真資料. 対象資料は, 腐朽せずに出土することがきわめて稀な夾紵棺の貴重な出土状況記録で, 原資料が再埋葬されている現況において, 最も重要な二次資料である.
写真は,大阪府作成の『攝津阿武山古墓調査報告』に掲載された写真(「羽舘易氏写真」の注釈があるもの)の本版とおもわれる. 本コレクション20枚中, 16枚は報告書に掲載されている写真(2枚はトリミングされて掲載)と対応し, 掲載されていない4点は新出資料となる.
対象資料の紙焼き写真貼付け台紙表紙には, 日本50〜56までの連番が振られたスタンプが捺印されている. このことから, 東方文化学院京都研究所での写真資料全般を整理するための, 索引ファイルの一部であるとおもわれる.
写真内容, 『攝津阿武山古墓調査報告』の記載から, 1934年8月9日〜10日の大阪府の調査,8月11日の棺の再埋葬時の期間に, 羽舘易により撮影された. 一部の写真については,同年4月に棺が発見されてから複数回行われた調査時に撮影された可能性も考えられる.
『東洋文庫所蔵梅原考古資料目録 日本之部・中国之部III』p.188-193掲載の分類配架記号NK-2261-8833〜NK2265-8952の内, 『攝津阿武山古墓調査報告』掲載図版とされて, 「同一の写真」と記載されているものについては, 本資料と対応する可能性が高い.
日付
- 作成: 昭和9年(1934). [4月〜8月11日ヵ.].
作成者
- 京都大学人文科学研究所 Institute for Research in Humanities, Kyoto University (source, 団体)
- 東方文化学院京都研究所 (creator, 団体)
- 羽舘, 易, 1898-1986 (creator, 個人)
資料の言語
日本語 Japanese
資料の言語
English
利用条件
本資料は, 学術利用・教育研究利用の目的で利用できます.
This collection is open for research.
使用条件
本資料の原本は, 京都大学人文科学研究所で保管されていますが, 保存上の理由から閲覧できません.
The original materials are stored at Institute for Research in Humanities, Kyoto University. However, they are not open because of preservation reasons.
伝記/歴史
写真技師である羽舘易は, 文化財撮影を専門とする飛鳥園から引き抜かれる形で, 東方部の写真室に配属された. 昭和10年代から調査に同行し, 響堂山・竜門石窟寺院, 雲岡石窟等の写真撮影を担当した.
羽舘易の東方文化学院京都研究所,東方文化研究所に関する略年譜については, 『人文科学研究所50年』(1979年)の記載を参考に作成した. ※http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2010/09/50years.pdf (参照2018-03-09)
羽舘易略年譜
- 1930年(昭和 5年)11月9日
- 東方文化学院京都研究所開所式に出席.
- 1934年(昭和 9年)5月〜9月
- 京都北白川小倉町石器時代遺跡調査に参加.
- 1934年(昭和 9年)8月9日〜10日
- 阿武山古墳に関する大阪府調査を撮影.
- 1934年(昭和 9年)8月11日
- 阿武山古墳の棺の再埋葬時の様子を撮影.
- 1936年(昭和11年)
- 響堂山・竜門石窟寺院調査に参加.
- 1938年(昭和13年)4月14日〜6月15日
- 第1回雲岡石窟調査に参加.
- 1939年(昭和14年)8月1日〜10月15日
- 第2回雲岡石窟調査に参加.
- 1940年(昭和15年)6月15日〜11月30日
- 第3回雲岡石窟調査に参加.
- 1941年(昭和16年)6月26日〜10月16日
- 第4回雲岡石窟調査に参加.
- 1942年(昭和17年)7月1日〜9月30日
- 第5回雲岡石窟調査に参加.
- 1944年(昭和19年)7月7日〜11月2日
- 第7回雲岡石窟調査に参加.
伝記/歴史
東方文化学院京都研究所関連略年表
- 1929年(昭和 4年)
- 中国文化を中心とした学術研究を目的として, 東方文化学院研究所が東京と京都に設立される.
- 1938年(昭和13年)
- 東方文化学院が改組され, 京都研究所は独立して東方文化研究所と改称.
- 1949年(昭和24年)
- 旧人文科学研究所, 西洋文化研究所と統合され, 京都大学人文科学研究所が設立される .
分量(全体)
7 件.[数量]
要約
大阪府高槻市阿武山古墳の1934年の発掘調査に際し, 東方文化学院京都研究所の羽舘易により撮影された写真資料. 対象資料は, 腐朽せずに出土することがきわめて稀な夾紵棺の貴重な出土状況記録で, 原資料が再埋葬されている現況において, 最も重要な二次資料である. This is a collection of photographs of the 1934 excavation of Abuyama Tomb in Takatsuki City, Osaka Prefecture taken by Osamu Hatachi of the Kyoto Institute of the Academy of Oriental Culture. It is a valuable record of the discovery of a dry-lacquer coffin, examples of which are unearthed extremely rarely since most have decayed and no longer exist. The coffin itself was reburied, so this collection is presently the most important secondary material concerning it.
編成整理
本資料群は, 「台紙」と「写真」の2つのシリーズで構成される. 「台紙」は紙焼き写真貼付け台紙について, 「写真」では貼付けられた各紙焼き写真について記述した.
物理的特性と技術的要件
「東方文化学院京都研究所」の名入りの, 整理・管理のために必要な目録情報を罫線で区分した台紙. 紙焼き写真は糊で直接台紙に貼付けられているため, 現状台紙とともにやや波打っている状態. 管理番号とおぼしき「日本」とその中での順番を示した数字のスタンプ印が左上にある. 「番号」, 「名称」, 「質材」, 「大小 高(長)幅(広)」, 「時代」, 「所在」の項目を記す欄の印字がある. 「名称」欄には, 貼付けられた紙焼き写真の内容を示す標題. 備考欄とおぼしき欄には, 「大阪府写真(羽舘君写真あるいは羽舘君撮影)」のペン書きがある. 紙焼き写真は, 右から左, あるいは上から下の順番で, 縦書きでの想定で貼付けられたとおもわれる. 写真の貼付け方の縦横の向きについては, 被写体や見せ方によって変わるので統一はない.
保管履歴
このコレクションは, 紙焼き写真貼付け台紙に名入りされているように, 元は東方文化学院京都研究所で管理されていた写真資料の一部である. 同研究所が改称された東方文化研究所の管理を経て, 現在は旧人文科学研究所, 西洋文化研究所と統合された京都大学人文科学研究所で管理されている.
直接の入手源
2017年8月に京都大学大学院文学研究科考古学研究室より,デジタルデータ取扱いの調査依頼(調査後, 『京都大学考古学研究室写真 : 阿武山古墳調査, 1934, 1987. (FoLs PIC 2017/6)』としてデジタルコレクション構築)があり, その概要調査の過程で, 本資料群との関連性が判明した. そのため, 2017年12月に,京都大学人文科学研究所長より当年度 (平成29年度[2017/2018])実施希望の研究資源化申請が提出され, 概要調査, メタデータ作成,デジタル化を行い, 京都大学デジタルアーカイブシステムPeekのデジタルコレクションとして構築された.
原本の存在と所在
京都大学人文科学研究所.
複製の存在と所在
本デジタルアーカイブシステムを通して, 撮影された資料のデジタル画像を閲覧できる.
参考文献
大阪府編.攝津阿武山古墓調査報告.大阪,大阪府,1936,58p.,(大阪府史蹟名勝天然記念物調査報告, 第7輯).http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1143992 (参照2018-03-09).
東洋文庫東亜考古学研究委員会編東洋文庫所蔵梅原考古資料目録 日本之部・中国之部III.東京,東洋文庫,1994,261p.
出所・作成(表示) | Provenance (exp.)
京都大学人文科学研究所;東方文化学院京都研究所・羽舘易(はたち・おさむ[Osamu Hatachi], 撮影).
«ARK(former)»
https://peek.rra.museum.kyoto-u.ac.jp/ark:/62587/ar22841.22841
参考資料(抄)
大阪府編. 攝津阿武山古墓調査報告. 大阪, 大阪府, 1936, 58p., (大阪府史蹟名勝天然記念物調査報告, 第7輯), http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1143992
[ここにあげたものの他, 詳細は「出版物」の項を参照のこと.]
注記・凡例等
このデジタルコレクションは, 「京都大学人文科学研究所写真:阿武山古墳調査,1934」(京都大学人文科学研究所所蔵)を対象とする.
本コレクションを, コレクション全体, コレクションを構成する各シリーズ以下のまとまり, 最小の資料単位(ファイル, アイテムといった1点ないし1件)と階層的にとらえ, それぞれどんな資料単位や資料かをあらわす資料の標題(タイトル)を示し, 必要な場合, 簡略な説明を付した. 個々の資料の説明で, 共通して表示される主な項目は, 次のとおり.
[資料番号]は, 紙焼き写真貼付け台紙表紙の管理番号として使用されていたとおもわれる「日本 50〜56」のスタンプを採用した. 各写真については,貼付けられている順番(見開き右から左,上から下)に番号を付与し, スタンプ記載の後に「-」で区切って記述した.
[標題]は, 紙焼き写真貼付け台紙は表面ペン書きから転記した. 各写真の内, 『攝津阿武山古墓調査報告』に掲載された写真については, キャプションを参考に記載している. 掲載されていない写真についても, 被写体の内容を表しているものに近いキャプションを参考に, []で区切って記載した. なお, 紙焼き写真貼付け台紙, 紙焼き写真とも, []内はこちらで付与した記述である.
[範囲と内容]は, 紙焼き写真貼付け台紙については, 表面ペン書きから転記した. あらかじめ印字されている項目を{}内に, その後に続けてペン書き記載を記述した. 紙焼き写真については, 『攝津阿武山古墓調査報告』と対応する図版についての情報を記述した.
このデジタルコレクションは, 研究資源化プロジェクト「京都大学人文科学研究所写真 : 阿武山古墳調査, 1934.」として, 京都大学人文科学研究所より平成29年度(2017/2018)事業として研究資源化申請された. データ構築は, 阪口英毅(文学研究科考古学研究室), 西村由希子(総合博物館/京都大学研究資源アーカイブ), 栗山茜(総合博物館オフィス・アシスタント/京都大学研究資源アーカイブ)が担当した. なお, 資料の現状記録撮影では, 細谷基生那(総合博物館オフィス・アシスタント/京都大学研究資源アーカイブ)の助力を得た. デジタルコレクション収録時の入力・編成・調整は, 阪口, 西村が担当した. (人名は敬称略.)
主題
- 羽舘, 易, 1898-1986 (photographer, 個人)
- 京都大学人文科学研究所 Institute for Research in Humanities, Kyoto University (custodian, 団体)
- 東方文化学院京都研究所 (creator, 団体)
- タイトル
- 〈京都大学人文科学研究所写真: 阿武山古墳調査, 1934〉概要. Guide to the Institute for Research in Humanities, Kyoto University Collection: Research Photographs of Abuyama Tomb, 1934.
- 検索手段著者
- 記述担当者:「京都大学人文科学研究所写真 : 阿武山古墳調査, 1934.」研究資源化プロジェクト; 阪口英毅; 西村由希子. 入力者:阪口英毅; 栗山茜, 西村由希子.
- 日付
- 2018-03-30
- 記述規則
- dacs
- 記述の言語
- jpn
- スポンサー
- 京都大学研究資源アーカイブ.
- 版表示
- 2018年1月, デジタルコレクションとして登録. 2018年2月, 紙焼き写真貼付け台紙, 紙焼き写真画像を登録. 2018年3月, デジタルコレクション公開.
- EAD ID
- ark62587ar22841
リポジトリの詳細
つぎのリポジトリの一部: Kyoto University Research Resource Archive リポジトリ
(運営責任部局) 京都大学総合博物館 The Kyoto University Museum
左京区 吉田本町 Sakyo-ku Yoshida honmachi,
京都市 Kyoto city, 京都府 Kyoto prefecture, 606-8501 Japan