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[ケース]1 "Old Leader Males and Their Sexual Behaviour in Koshima Troop (1968)", 1968

 ファイル
資料番号: SCI MIXED 2011/1 / 3/ 1
[ケース]1 "Old Leader Males and Their Sexual Behaviour in Koshima Troop (1968)" (3)
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範囲と内容

資料外形転記1  「AGING MALE LEADERS OF JAPANESE MONKEYS ON KOSHIMA ISLET」ケースラベルにタイプ打ちされている。赤付箋に赤文字で重要と手書き.(重要を丸囲み) 資料外形転記2  ケース側面に「幸島,1♂,2♂,Inpot.」の記載あり.ケース裏面に「'67.3.」の黒マジック記載あり. 資料外形転記3  リールに「Leaders and Their Sexual Behavior 1967~68. 幸島性行動 (1972.8.)と黒マジック記載あり.10cm×15cm紙片が同封「This film Rewound with broken splice in Last 50feet」と青ボールペンの記載あり.

1964年 Leader♂のカミナリがImpotenzになった.1970年まで次々と上位の♂がImpotenzになるという奇異なことが発生した.Leaderのカミナリと二位のアカキンの異常な性行動の記録. 他のニホンザル野生群では全く見られていない.幸島という小島の閉鎖空間に一群だけ生息している環境条件によって生起した稀有な現象で,おそらく二度と見られない貴重な映像である.(河合)

幸島の群れで見られた年をとったリーダー雄の性行動.これは1964年リーダーのカミナリがインポテンツになり,そして次々と群れの上位のサルがインポテンツになる.カミナリに続いて2番雄のアカキン,サブリーダーのモボ,セムシ,ヒヨシマル,並雄のノミの全部で6頭の上位の雄がインポテンツになるという稀有な出来事の記録である.これは幸島という小さな島の閉鎖空間で起こった異常な出来事であると思う.ニホンザルの世界を解明するに大変重要な記録である.この現象はニホンザルの他の群れでは見られていない. 幸島は周囲約4kmの島である.照葉樹林の森で覆われ,この森は天然記念物になっている.サルも天然記念物である. この記録は1968年の交尾期に撮った記録である.なぜこのような性的異常行動が起こるのか,当時はまったく分からず,異常心理学の研究グループあるいは精神科の人達に見てもらっていろいろと討論をしてもらったが,皆あきれるばかりで答えは全くでなかった.その後,性行動・性関係の研究が進むに従ってほぼこの理由が分かるようになった.それは高畑由紀夫君による嵐山のインセストの研究から理解されたことは,どうやらニホンザルの群れは雄と雌があまりに親しくなると性の衝動が起こらなかったり,性衝動を抑制するということが分かってきた.普通リーダーは4~5年経つと群れを出て行く.そしてヒトリザルになるか他の群れに入るのだが,幸島のような閉鎖環境で群が1つの場合はそれができない.そのためリーダーは長い間群れの中にとどまったままである.そうすると雌達と非常に仲良くなり,そのうち性の衝動はあるがそれが脳に発露しないといようなことになったのではいかと考えられている.雄と雌の間に横たわる性という問題を考えるのに,非常に貴重な記録であると思う.(河合)

【現象】 1964年 リーダーNo.1♂のカミナリがImpotenz状徴候を示し,1965年には完全にImpotenzになった.1965年No.2リーダのアカキン,1966年にはサブリーダーのモボ,1967年にはサブリーダーNo.2のセムシ,No.3のヒヨシマルがその徴候を示し,それ以降は不能になる.1969年にナミオス(並雄)No,1のノミが徴候を示し1970年には完全に性的不能.計6頭が,性的不能になった. 【研究】 あまりに奇異な現象なので,異常心理学の研究会,精神科医の研究会で上映し意見を聞いたが,みんな驚きあきれただけ 【原因の解釈】 1.通常の野生群ではリーダーは3~5年で交代する.通常はリーダーは群れを離れてヒトリザルになるか他群に入る 2.しかし,幸島の群れでは,リーダーのカミナリが傑出した力量があるため,長期トップリーダーの位置をしめた.(少なくとも16年以上) 3.後年 高畑由紀夫の嵐山の群れでの詳細な性行動の研究から,あまりに親しくなった♂と♀の間では性関係は生起しにくいとの仮説が出された 4.幸島の上位の♂は長年同じ♀達と性関係をもち,非常に親しくなってしまったので,正常な性行動がとれないということになったのだろう 5.K.Lorenzの攻撃性と性の関係を折り込んで考える必要がある (河合)

【 01:00:33 】 大泊の浜.ここで餌付けをされた.撒かれた麦を拾っている,群れのサルたち 【 01:01:10 】 海岸は岩場が多い.ここにいる発情した雌をリーダー雄のカミナリが追いかける 【 01:01:15 】 カミナリはナンバー1の雌サンゴにグルーミングをする.求愛行動の1つである 【 01:01:34 】 グルーミング交替.リーダー(カミナリ)が寝転び.雌のサンゴがグルーミングをしてやる 【 01:01:39 】 グルーミングは非常に丁寧である.シラミがいれば取って食べる.またフケやゴミも除く.このような行動は通常は”ノミ取り”といわれるが,通常ニホンザルにはノミは付かない 【 01:02:10 】 カミナリは周りを少し見回してからマウンティングし,交尾の姿勢をとる 【 01:02:26 】 リーダー雄(カミナリ)とナンバー1の雌(サンゴ)と並んで座っている.配偶関係が結ばれた.2頭は性関係に入っている 【 01:02:31 】 機を見てリーダー雄(カミナリ)はさっと雌にマウンティングする.そしてスラストをする.スラストをするが実はペニスはエレクトしておらず,バギナに挿入されていない.何度も乗ったり下りたりするがうまくいかない 【 01:03:19 】 カミナリは雌(サンゴ)から離れてペニスをいじくる 【 01:03:29 】 雌の尻に白いものが付いている.これはカミナリのスパームである 【 01:03:40 】 またカミナリはマウントをしてスラストする.しかしうまくいっていない 【 01:03:51 】 カミナリは不安になり,周りをキョリョキョリョと見回す 【 01:04:07 】 この時カミナリは”コケケケケケッ”とニワトリが鳴くような不満の声を出す.メスも”ケッー,ケッー”と不満の声を出す 【 01:04:50 】 カミナリは非常に攻撃的になり,周りを見回して他のものが近寄ると,飛び降りて攻撃を加える 【 01:05:21 】 カミナリは近寄ってきた子供や雌達にすぐ攻撃を加える 【 01:05:45 】 何度も続けざまにマウントしスラストするが,ペニスはエレクトせず,そして挿入されない 【 01:05:50 】 雌は不満になってセルフグルーミングする 【 01:06:16 】 雌は不満になり,カミナリの足を手で掴み引っ張る 【 01:07:24 】 カミナリは雌に近づくが,雌は苛立って逃げる.カミナリは執拗に雌を追い掛ける 【 01:08:27 】 カミナリはマスターベーションを始める 【 01:09:00 】 発情した雌は子供にグルーミングし,その横でカミナリはマスターベーションを始める 【 01:09:14 】 カミナリは雌に触るが,雌は嫌って逃げる 【 01:09:44 】 カミナリはエジャキレートする.スパームは空気に触れるとすぐに固まり生ゴムようなものになる.それをカミナリは食べる.非常に陰惨な光景である 【     】 カミナリは性的能力は持っている.しかしエレクトしない.これはどういうことなのだろうか 【 01:10:33 】 カミナリは2番雄のアカキンに念入りにマウンティングをする.これは順位の確認である.自分のイライラをマウンティングをすることによって強さを誇示し,テンションを和らげる 【 01:11:14 】 2番雄のアカキンもインポテンツになった.発情した雌に寄り添い配偶関係を結ぶ 【 01:11:43 】 発情した雌の横に座ってペニスをもて遊ぶ 【 01:12:33 】 アカキンの横でカミナリはつまらなそうな顔をしてマスターベーションをしている 【 01:12:36 】 アカキンもマスターベーションで射精する.スパームは空気に触れてすぐ白くなる 【 01:12:36 】 それをアカキンは食べる 【 01:13:03 】 発情した雌の横に座り,性行動をとらずにマスターベーションをする 【 01:13:23 】 発情した雌は非常につまらなそうにセルフグルーミングをする 【 01:13:51 】 アカキンはまた他の雌と配偶関係を結びグルーミングをしあう 【 01:14:02 】 アカキンが近づくと雌達は嫌って逃げる 【 01:14:41 】 頭の横鬢の毛を抜くので白くなっている 【 01:14:46 】 向かって右の頭の横が広いのは,毛を抜いたために白い皮膚が露出している 【 01:14:56 】 つまらなくなってセルフグルーミングをするが,どこかに発情雌がいないかとキョリョキョリョと探す 【 01:15:10 】 ペニスをいじくる 【 01:15:17 】 しきりに頭の毛を抜く 【 01:15:30 】 発情した雌をつかまえてグルーミング.アカキンの頭の毛はかなり抜けてモヒカン刈りのようになる 【 01:16:01 】 頭からほほにかけて毛を抜いてしまった 【 01:16:55 】 アカキン不安な気持ちをかかえ,そして雌を探す 【 01:17:02 】 若い雄達は若い雌にマウンティングをして正常な性行動を行っている 【 01:17:29 】 木に駆け上り,木ゆすりをする.警戒のためである 【 01:17:51 】 ヒトリザルが現れたのだ.非常に屈強な体をしたヒトリザル.尾をピンと上げて威張って歩く 【 01:18:04 】 1964年にカミナリがインポテンツになりかける.1970年には並雄のノミまでがインポテンツになった.その一覧表 【 01:18:30 】 交尾期における発情雌の頭数.大平山の群れで1965年から70年にかけての冬である 【 01:18:58 】 雌の発情期間と妊娠日.大平山1965年~66年にかけての冬の記録である 【 01:19:26 】 交尾期と出産期は群れによって変わってくる.交尾期は9月~3月の終わりくらいまでの4カ月間である.それは群れによって異なってくる.この理由はよく分かっていない 【 01:19:48 】 ニホンザルの群れの月別出産の分布の違いである

日付

  • 作成: 1968

作成者

資料の言語

日本語 Japanese

資料の言語

English

利用条件

本コレクションは, 学術利用・教育研究利用の目的で利用できます.

使用条件

本資料は原資料,デジタルデータ問わず閲覧には申請が必要.

分量(全体)

1 点[数量: ]

編成整理

2011年整理時原資料作成者付与タイトル「A 幸島リーダーの異常性行動 [Aは丸囲み]」白ラベルに手書き.

物理的特徴

- 720フィート 9コマ (全 28809コマ)[全長(コマ数)]

その他の記述データ

本資料は原資料,デジタルデータを問わず閲覧には申請が必要.

リポジトリの詳細

つぎのリポジトリの一部: Kyoto University Research Resource Archive リポジトリ

連絡先:
(運営責任部局) 京都大学総合博物館 The Kyoto University Museum
左京区 吉田本町 Sakyo-ku Yoshida honmachi,
京都市 Kyoto city, 京都府 Kyoto prefecture, 606-8501 Japan