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2012年度コンテンツ作成共同研究「遺跡出土金属製品の保存処理にかんする教育用デジタルコンテンツの作成」, 2012-2013

 シリーズ
資料番号: TKUM MOV 2013/1 / 2

範囲と内容

この映像コンテンツは、本編と附編4つがある。本編は、修理全般の概要を紹介する。附編4つは、出土遺物である内行花文鏡、素環頭大刀(そかんとうたち)、冠形鉄製品、板状鉄斧の修理過程を記録した映像を、遺物ごとに編集したものである。

内行花文鏡は、工事中に不時発見された経緯から、破損が著しく、破片は全体の20%程度しか現存していない。鏡本体と樹脂復元部分の間にひびが入るなど、過去の修理に経年劣化が生じたほか、復元された破片の配置に矛盾点も認められた。これらの点を踏まえ、既存の樹脂復元部分を除去し、防錆処理と樹脂含浸を実施した後、あらためて樹脂などを用いて復元しなおすこととなった。文様についても可能な限り再現を試みた。

素環頭大刀は、大きく3片の破片に分離しており、刀身部は刀剣類に特有の「三枚おろし」といわれる層状の剥離が進行しているなど、破損の度合いが著しかった。通常の脱塩処理と樹脂含浸を完了した後の復元工程では、さらなる銹化の抑制と強度の確保を意図して、層状に剥離した隙間のコーティングや樹脂補填を丁寧に実施した。修理後の取り扱いの便宜や支持台を作成することを考慮し、3片を接着して長大に復元することは避けた。

冠形鉄製品は、保存修理歴はないが、部分的に接着と石膏による復元がなされていた。すべての接着箇所と石膏を外した上で、あらためて接合検討を実施した。ほかにまったく類例のない資料であるため、接点を確認できる破片のみを接着し、ある程度形状の明らかな破片であっても樹脂を介しての復元的な合成は避けた。一方、形状を推定可能な本体の欠損部については、大きさに関わらず強度確保のために樹脂を補填し、復元した。

板状鉄斧には、初めて保存修理を実施する個体と保存修理歴のある個体とがあった。前者は鍛製品に特有の「三枚おろし」とも呼ばれる層状の剥離が進行しており、鉄製品全体の中でも劣化の度合いが顕著であった。後者は、過去の保存修理の記録が引き継がれておらず、いつどこでどのような処置が実施されたのか明らかではなかった。X線透過記録の後、過去に補填された樹脂を外し、破片の状態に戻すところから作業を開始した。

日付

  • 作成: 2012-2013

作成者

資料の言語

日本語 Japanese

利用条件

本資料は, 学術利用・教育研究利用の目的で利用できます.

記録映像は, 京都大学総合博物館内だけで視聴できます. ご希望の場合, 京都大学研究資源アーカイブの問い合わせ窓口(総合博物館内)へご連絡ください.

映像二次利用は要申請

分量(全体)

コレクション : 1141 件(映像データ) [数量: ]

分量(全体)

コレクション : 5 件(映像コンテンツ) [数量: ]

物理的特徴

- 件[数量]

出所・作成(表示) | Origination (exp.)

(申請代表者) 阪口英毅(京都大学大学院文学研究科考古学専修).

リポジトリの詳細

つぎのリポジトリの一部: Kyoto University Research Resource Archive リポジトリ

連絡先:
(運営責任部局) 京都大学総合博物館 The Kyoto University Museum
左京区 吉田本町 Sakyo-ku Yoshida honmachi,
京都市 Kyoto city, 京都府 Kyoto prefecture, 606-8501 Japan